診療内容
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骨粗しょう症とは
骨粗しょう症とは、骨が弱くなって、骨折しやすくなる病気です。
骨粗しょう症が進んでいくと、骨がスカスカでもろくなるので、転んだりくしゃみをしたりするだけで骨折してしまいます。
年齢が高くなるほどなりやすく、特に閉経後の女性は急激に骨密度が下がり、骨粗しょう症になりやすくなるので注意が必要です。
「くりかえし骨折」を防ぎましょう
骨粗しょう症が原因で骨折したあと、1年以内に再度骨折するリスクが高いです。 転倒による骨折は寝たきりになる原因の3番め。骨粗しょう症の進行を防ぎ、転倒に負けない強い骨にしていきましょう。
骨粗しょう症の検査をおすすめする方
- 60歳以上の方
- 年齢が高くなるほど、骨折のリスクが高まります。
今のご自分の骨密度を知っておきましょう。 - はじめに背骨を骨折した方
- 骨粗しょう症で骨折しやすいのは大腿骨(脚の付け根)です。
そこではなく背骨を骨折した方は、くりかえし骨折のリスクが高いです。 - 転倒する可能性のある薬を飲んでいる方
- 眠気やふらつきなど、転ぶ可能性がある拭く作業があるおくすりを飲んでいる方(眠剤・安定剤・認知症のお薬)
- 骨粗しょう症の他に、他の病気がある方・ホルモン治療中の方
- 男性では前立腺でホルモン治療中の方の中に骨粗鬆症を急激に起こすことがあります。
骨粗しょう症の診断
当院では、手のひらのレントゲンを撮影するMD法で、診断しています。
骨塩定量検査とも言われます。
骨粗しょう症の治療
骨粗しょう症の治療は、食事・運動・おくすりでの治療です。
食事
カルシウムとビタミンDは、骨を作るのに必要な栄養素です。
ビタミンDは食事だけでなく、日光を浴びることでも生成されます。
食事で取り切れないことも多いので、クリニックではおくすりの処方も行います。
運動
骨への刺激が、骨を強くします。
縄跳びやジョギングのようにハードな運動ではなく、ウォーキングで構いませんので、地面からの刺激を与えましょう。
水泳や自転車はあまり重力がかからないので、骨の強化には向いていません。
おくすり
骨は、血液から骨が作られていく「骨形成」と、血液へと溶けていく「骨吸収」が行われています。このバランスが崩れると、骨粗しょう症になります。
骨粗しょう症治療のための「注射薬」
骨折のリスクが高い患者さんには、効果が高い注射薬も有効です。
最近、保険診療で行える骨粗しょう症の注射薬が使えるようになりました。
当院では「イベニティ」と「プラリア」を使って治療を行っています。
イベニティ
「骨を作る働き(骨形成)の促進」と「骨を壊す働き(骨吸収)の抑制」という2つの作用を併せ持つおくすりです。
急激に骨密度を高めることができるので、リスクの高い方には有効な選択肢です。
月に1回、1年間(12回)、注射します。
保険診療制度では1年間限定のお薬で、費用は1割負担の方でも月に5,000円程度かかりますが、プラリア7年分とほぼ同じ骨密度の増え方が期待できます。
参考サイト:https://evenity-pts.jp/
プラリア
「骨を壊す働き(骨吸収)の抑制」の作用があるおくすりです。半年に1回、注射します。
保険診療制度では一生に1回限定のお薬(テリパラチド製剤)で、費用は1割負担の方で1回3,000円程度です。
内服薬も処方しています
活性型ビタミンD3製剤、ビスホスネート製剤など投与しています。